オンウォール・ペニンシュラ・アイランドのそれぞれでレイアウトの事例をご紹介します。現在の間取りを考慮しつつ、自分の好みに近いキッチンを探してみてください。
オンウォールの事例①:オンウォールでも開放感のあるキッチン
オンウォールキッチンで開放感のあるキッチンにするにはキッチンの配置の仕方が重要です。調理スペースと食器の収納や家電置き場の「カップボード」をI型で配置すれば、自ずとキッチンのスペースが広がります。
レイアウト次第で閉塞感を感じずに作業ができます。コミュニケーションのとりにくさがデメリットの壁付きキッチンも、カップボードを作業スペースに使えば、複数人でコミュニケーションをとりながら作業可能です。
間取りや配管の都合上、オンウォールキッチンしか設置できない場合でもレイアウトの工夫によって壁付きキッチンのデメリットを解消できます。
ペニンシュラ型の事例②:パラレロシンクで部屋を広く見せるキッチン
パラレロシンクは洗う・切る・盛り付けの作業をシンクで完結できるシンクです。作業スペースの設置が必要ない分省スペースで、部屋全体を広く見せられます。
パラレロシンクは、シンクを作業台として使えるよう、可動式のマルチプレートが内蔵されており、洗う以外の作業のときにはマルチプレートをシンクに設置して作業をします。シンクで下ごしらえしたものを、すぐ隣のコンロで調理できるため、省スペースだけでなく導線の良さも魅力です。
ペニンシュラ型の事例③:部屋の雰囲気に馴染むキッチン
生活感が出がちなキッチンも、部屋の雰囲気に馴染むシステムキッチンを導入することで、生活感を抑えられます。ペニンシュラ型のキッチンはアイランド型と比べると、キッチン自体の主張が控えられるでしょう。
また、キッチンのカラーによって演出したい雰囲気を変えられる点もポイントです。例えば、スタイリッシュな雰囲気にしたい場合にはシルバー、明るい雰囲気を演出したい場合には白がおすすめです。他にも黒を基調とすれば高級感、グレーを基調とすれば上品な雰囲気になります。
参考:
リショップナビ「キッチンは何色にする?10カラーの色別コーディネート事例&選び方のポイントまとめ
部屋の雰囲気に合わせたキッチンを採用して、リビングダイニングも含めてトータルコーディネートをすれば自分好みで落ち着いた空間がつくれます。
ペニンシュラ型の事例④:半オープンで使いやすいレイアウト
半オープンのペニンシュラ型は、リビングからの視線を遮りつつもオープンスペースも兼ね備えたレイアウトです。コンロ部分に壁を設け、シンク・作業台はオープンスペースとするレイアウトが多い傾向にあります。
(※2)参考:
FLIE magazine「セミオープンキッチンとは?種類やメリット・デメリットを解説!」
コンロ部分に壁があるためフルオープンのキッチンと比べて、換気扇の効率が上がって匂いの充満が抑えられたり、調理後の油はねの掃除が楽になったりとメリットが多いのも特徴です。
リビングからキッチンの見えない部分があるだけで、整理整頓に対するハードルが下がるため、整理整頓や片付けに自信がない方でも憧れのオープンキッチンに挑戦しやすいレイアウトです。
アイランド型の事例⑤:広くないLDKにも対応したコンパクトなキッチン
広くないLDKでも、コンパクトなパラレロシンクのキッチンを設置すればアイランドキッチンを採用できます。
アイランドキッチンの設置には、一定以上の部屋の広さが必要なため、間取りの関係でアイランド型のレイアウトを諦めざるを得ない方もいます。しかし、シンクに作業台の機能を兼ね備えたパラレロシンクのキッチンは、作業台のスペース分の面積がいらない省スペースなつくりです。さらにコンロとシンクが隣合わせのため、下ごしらえから調理までゼロ導線で作業できるメリットもあります。
広くないLDKでもパラレロシンク搭載のキッチンの導入で、部屋に圧迫感を与えずにアイランド型のレイアウトが実現できるでしょう。
アイランド型の事例⑥:大人数でも調理可能なキッチン
アイランド型のフルフラットキッチンなら、キッチンを囲んで大人数で作業できます。作業スペースを広めに設ければ、複数名の大人が窮屈さを感じずに調理に参加できるでしょう。
広めのアイランドキッチンは、自宅のキッチンで料理教室を開催する人や子どもやパートナーと料理を楽しむ習慣がある人におすすめです。また、調理スペースの反対側に椅子を置けば、キッチンとカウンターの兼用もできます。
ただし、アイランドキッチン自体に広いスペースが必要なので、広めのアイランドキッチンの導入にはLDKに十分なスペースを確保する必要があります。
アイランド型の事例⑦:モダンな雰囲気を演出するキッチン
キッチンの生活感を減らすには、リビングダイニングと調和がとれたモダンな雰囲気を演出できるシステムキッチンの導入がポイントです。
シルバーを基調としたステンレスキッチンは、スタイリッシュでモダンな印象を与えます。さらにキッチンの天板の質感にこだわれば、ラグジュアリーさや高級感など自分好みの空間の演出が実現できます。カップボードや壁紙、床材の材質や柄との組み合わせで、キッチンの印象を変えられるのもシルバーのステンレスキッチンの特徴です。