世界のインテリアシーンを牽引するオランダのブランド「moooi | モーイ」。
世界最大のインテリア見本市であるミラノサローネでも、毎年訪れる人を驚かせる刺激的なインスタレーションで常に話題をさらっています。
2017年ミラノサローネ
2024年ミラノサローネ
moooiブランドの魅力を知る上で欠かせないのが、共同創業者兼アートディレクターを務めるデザイナー、マルセル・ワンダースの存在です。
今回は、moooiの独創的なアイデアがどこから生まれるのか、その世界観のルーツとなるマルセル・ワンダースの生い立ちや手がけてきたプロジェクトについてご紹介していきます。
マルセル・ワンダースは、1963年、オランダに生まれました。アムステルダムを拠点に、世界で活躍するプロダクト&インテリアデザイナーです。1996年、33歳の時にドローグデザインとして発表した「ノッテドチェア」は、歴史的に海運の国として知られるオランダ出身の彼らしい独創的な発想で、ロープを結び合わせて椅子を製作するというものでした。その作品は彼をデザイン界の寵児として一躍有名にしました。
活動の分野は幅広く、moooiの他、FLOS(フロス)、ALESSI(アレッシィ)、PUMA(プーマ)、KLMオランダ航空、Cappellini(カッペリーニ)、B&B(ビー・アンド・ビー)、Moroso(モローゾ)、Baccarat(バカラ)、Christofle(クリストフル)、LouisVuitton(ルイ・ヴィトン)、Kose(コーセー)、FENDI(フェンディ)、Lladró(リヤドロ)など世界中の企業でデザイナーとして活躍しています。
プロダクトデザインに限らず、建築プロジェクトも多数手掛けており、オランダ:ボンのカメハグランドホテル、アムステルダムのアンダーズホテル、マイアミのモンドリアンサウスビーチホテル、バーレーンのヴィラモーダストアなどのプロジェクトは、旅行者のみならず、世界中のデザイン関係者からも注目を浴びています。
アンダーズ アムステルダム
ロビーから客室までマルセル・ワンダースが内装全般のデザインを手掛ける。moooiの照明や家具も多く採用されており、完成当時は日本からもデザイン関係者が多く訪れ、話題に。
彼はデザイン界の異端児とも言われていますが、「愛の世界を創造し、情熱を持って生き、ワクワクする夢を実現する」ことを自らの使命としており、作り出す作品は常に独創性に溢れ、世界中にファンの多いデザイナーです。
マルセル・ワンダースは、日本でも活躍の場を広げています。株式会社コーセーのグローバルプレステージブランドであるコスメデコルテの「Marcel Wanders Collection」は、常に女性ファンを魅了し続けています。メゾンデコルテの内装デザインも手掛けており、照明「ヘラクレウム」やカーペット「エデンクイーン」、「モンスターチェア」など多数のmoooi商品が採用されています。
そして、moooiに参画するデザイナーは、ブランドのアートディレクターであるマルセル・ワンダースにより見出され、moooiを通じて独創的なコレクションを生み出していきます。
SHOWROOM
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