システムキッチンのリフォームを検討しているなら、後悔することのないよう、リフォーム内容や費用に納得したうえで業者に依頼することが必要です。その実現のためにも、リフォームにかかる費用の相場を知っておくことは不可欠。
では、システムキッチンのリフォームにはどの程度の費用がかかるのが一般的なのでしょうか?
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システムキッチンには、形状や配置に応じていくつかのタイプが存在します。例えば、アイランド型、ペニンシュラ型、I型システムキッチンなどがあります。システムキッチンはオーダーメイド品であるため、一度作成すると変更が困難です。それぞれのタイプの特性を理解し、目的や好みに応じたシステムキッチンを選択しましょう。
アイランド型システムキッチンとは、アイランド(島)のように、東西南北すべての壁に接していないかたちで設置されているシステムキッチンです。リビングやダイニングを見渡しながら調理できるため、家族とのコミュニケーションを大切にしたい人にはぴったりです。
また、調理スペースは四方から使えるため、家族や友人などと一緒に複数人で料理することが多い人にも向いています。ただし、四方から使えるぶん、こまめに掃除しなければならない範囲も広くなり、手を抜くと汚れが目立ちやすくなるでしょう。
メリット
・リビングやダイニングにいる家族とコミュニケーションをとりながら料理・炊事できる
・調理スペースが広いため、複数人でも調理しやすい
・四方すべてが壁に接していないため、機動性が高い
・キッチン本体は洗練されたデザインのものが多い
デメリット
・キッチン本体の価格・設置費が他のシステムキッチンと比べると高い
・設置に広いスペースが必要
・油よけなしでは、リビング、ダイニング側に油がはねやすい
・炊事中には水がはねやすい
・リビング、ダイニング側からキッチンが丸見えになるため、こまめに掃除することが必須になる
キッチンをアイランド型システムキッチンにリフォームする場合の相場は、80万円~200万円程度です。ハイグレードモデルのキッチンの場合は210万~300万以上になることもあります。
「ペニンシュラ」は日本語に訳すと「半島」。つまり、ペニンシュラ型システムキッチンとは、壁の片側に作業台が接しているシステムキッチンです。片側のみ通路のスペースを確保できたらOKなため、間取りの制約を受けにくいことから、アイランド型システムキッチンと比較検討した結果、ペニンシュラ型キッチンを選ぶ人も多いです。また、リビング、ダイニング側にカウンターを設置すれば、家族とのコミュニケーションを充実させやすいのも魅力です。
メリット
・リビングやダイニングにいる家族とコミュニケーションをとりながら料理・炊事できる
・加熱調理機器の前に仕切りを置けば、煙やニオイの飛散を防止できるため、アイランド型システムキッチンと比べると汚れやニオイの拡散が気になりにくい
・アイランド型システムキッチンと比べて間取りの制約が少ない
デメリット
・比較されやすいアイランド型システムキッチンに比べると、機動性および開放感が劣る
リビング、ダイニング側からキッチンが見えやすいため、こまめに掃除することが必須になる
キッチンをペニンシュラ型システムキッチンにリフォームする場合の相場は、60万円~160万円程度です。ハイグレードモデルのキッチンの場合は180万~250万以上になることもあります。
I型システムキッチンとは、上から見たときにアルファベットの「I」に見えるシステムキッチンです。シンク、コンロ、調理スペースが一枚板で一続きになっていてお手入れが楽。また、コンパクトなスペースにでも設置できることも魅力ですが、壁付で設置するパターンが多いこともあり、どうしても調理スペースは狭くなってしまいます。もちろん、一人で調理するぶんには問題ありませんが、料理や炊事を分担することが多い家庭には向いていないかもしれません。
メリット
・コンパクトな造りのため、狭いスペースでも設置しやすい
・本体が手ごろな価格のものが多い
・壁付で設置するのが一般的なため、油はねによる汚れや、室内に充満するニオイに悩まされにくい
・よく使うキッチンツールや調味料は壁にひっかけるなどして収納できる
デメリット
・調理スペースが狭くなりがち
・2人以上で作業すると狭く感じる
・目の前が壁で、空間に開放感が感じられない
・料理中・炊事中に家族とコミュニケーションを取りづらい
キッチンをI型システムキッチンにリフォームする場合の相場は、40万円~140万円程度です。ハイグレードモデルのキッチンの場合は150万以上になることもあります。
相場がもっとも安いI型システムキッチンと、もっとも高いアイランド型システムキッチンとを比較すると、MAXで100万円以上の開きになるため、とにかく費用を抑えたいと考えている人は、I型システムキッチンに惹かれるかもしれません。しかし、同じI型システムキッチンであっても、グレードで金額の差があるように形状だけで費用が決まるわけではありません。
では、システムキッチンのリフォーム費用はどうすれば抑えることができるかというと以下のような選択があります。
型番やメーカーにこだわらない
人気の型番やメーカーのものは高くなる傾向にあります。費用を抑えるためには、型番やメーカーにはこだわらず、リフォーム会社に、希望する機能を伝えてアドバイスをもらうといいでしょう。
メーカー在庫を利用する
メーカー在庫や、製造年度が古い製品だと、費用を抑えられる場合があります。必ずしも条件に合う在庫があるとは限りませんが、リフォーム会社に相談してみるに越したことはありません。
家族の生活導線を改めて考える
リフォーム事例などの写真を見ると、どうしても見た目のいいものに心奪われがちですが、家族の生活導線を客観的に見つめると、不要な機能が見えてきます。費用をかけるべきところ、かけるべきではないところがわかれば、費用を削減しやすくなります。
理想のシステムキッチンの条件がある程度決まってきたら、依頼先を決める前には、複数社に見積もりを出してもらうことも大切です。リフォーム後は長く使っていくことになるので、業者選びにも妥協することなく、納得のいくかたちでリフォームを進めてくださいね。
プロの意見を聞いたり相談したり、実際のキッチンを見たい場合は、ショールームにお越しいただくのがおすすめです。理想を叶えるご提案をさせていただきます。
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