近年、改めて注目を浴びているヴェネツィアンガラスのモザイクタイル「SICIS | シチス」。
シチスを住まいの顔となる場所に貼ることで、そこは見違えるようにアートな空間になります。
今回は、ガラスモザイクタイルの魅力やおすすめの施工場所を実例を交えて2回に分けて詳しくご紹介していきます。Vol1ではシチスの特徴や施工事例について、Vol.2では施工時に注意するべきポイントなど、テクニカルな面についても解説します。ぜひ、最後までご覧ください。
INDEX
モザイクの歴史的首都として知られるイタリアのラベンナで創業したシチス。「永遠の絵画」ともよばれる芸術的なモザイク文化を現在に継承し、数少ない”マイスター”と称される熟練の職人たちの手によって、アートのように美しいべネツィアンモザイクを生み出している世界最大のモザイクタイルブランドです。
今なおモザイク画の傑作が残るラヴェンナ
街中の至る所にモザイクが使われている
SICISでは最高級の原材料を用いて、高品質なべネツィアンガラスを生産しています。常に高い品質を保つため、製品はすべて、ラベンナの自社工場で生産されています。
ガラスモザイクの原材料は一般的に主原料であるシリカを80%以上使用しますが、シチスは純粋で高価なミネラルを75%使用、シリカは25%で製造されています。
セレニウム、マンガン、コバルトなどのミネラルパウダー(天然鉱物を粉状にしたもの)をガラスに混ぜ、高温で溶かすことで生まれる、シチスだけのオリジナルカラーは600色以上を誇ります。
天然の鉱物を用い、さらに炉の温度により色合いが微妙に変化するため、独特の表情が生まれ、見る者を魅了します。大量生産品で見られる鉛や汚染物質を一切含まない純度の高い材料を使用するため、大量生産では出せないシチスならではの輝きを放ちます。
では近年、なぜモザイクタイルが注目されているのでしょうか。コロナ禍を経て、家で過ごす時間が増えることで、インテリアを見直す方が増加しています。インテリアをこだわることは自宅での生活を豊かにし、ゲストを迎える際にも感動と驚きを与えることができます。 さらに、ファッション同様にインテリアの個性を大事にする方が増え、住まう人の顔が見える個性的な家づくりが求められています。
かつてはタイルというと水回りを連想される方がほとんどでしたが、最近ではシチスのような実用性と美しさを兼ね備えたタイルが増え、洗面はもちろん、玄関やキッチン、リビングなどの目立つ場所にアクセントとして取り入れられています。
現代では、タイルは建材ではなく、床壁の装飾材として住宅のさまざまな場所で採用されています。
シチスには豊富なバリエーションがあります。ミネラルパウダーを配合したガラスを高温で溶かすことで作られるヴェネツィアンモザイクタイルは、豊かな表情を持ち、さらに、光が当たることで一つ一つのチップが異なる輝きを放ち、見る者を魅了します。
ここでは、シチスの人気コレクションを厳選して紹介します。
虹色に輝く表面加工を施した「マリーゴールド3」「ジニア3」「デイジー」をはじめ、個性的でありながらもインテリアに合わせやすい人気のコレクションです。
七色に輝く加工を施した「イリジウム」という種類のヴェネツィアンモザイクタイルです。名前の通り、光が反射することでゴールドのような輝きを放ちます。ベージュ系のカラーをベースとしているため、インテリアに調和しながらもしっかりと存在感を放ちます。和洋さまざまなインテリアに合わせやすい、一番人気のカラーです。
マリーゴールド3の施工事例
ジニアもイリジウムのタイル。艶があり光の反射により表面は七色に輝きます。マリーゴールド3と比較すると一つ一つのチップの表情がより豊かで、インパクトのある空間演出が可能です。
ジニア3の施工事例
光の当たる角度によって表情が美しく変化するジニア3
オーナーズボイス Vol.2 にしぶち飯店シェフ 西淵健太郎様
ジニア3
白色ベースのイリジウム。シンプルでインテリアに合わせやすく、爽やかな印象を与えます。
着飾らず落ち着いた仕上げながらも、光の反射により七色に輝くためアクセントにおすすめです。
デイジーの施工事例
異なる色のチップを組み合わせることでアートを描く「Pixall」という種類のモザイクタイル。
唯一無二の空間演出を求めている方におすすめです。
10mm角のチップを組み合わせたアートタイル。他パターンカラーよりも更に細かいチップを用いることで繊細な表情を生み出しています。アルミのメタリックな美しさが、壁や床に印象的な輝きを映し出し、ラグジュアリーな雰囲気を演出します。
アレグラアルミニウム
ネオグラスは半透明ガラスのヴェネツィアンモザイクタイルです。光を通すため、貴重な鉱物が生み出す美しい色彩と、光の調和が楽しめます。また、厚みは6mmで、シングルカラー（4mm）より厚いため、重歩行にも対応しています。
オーバル(楕円)型のヴェネツィアンモザイクタイル。玄関やバルコニーの床に施工する事で、やわらかい印象の味わいのある空間が実現します。様々に変化する、サテンのような光沢が魅力です。
ネオグラス ドームズ 210.5 サテン
シングルカラーよりも大きい23mm角のチップを用いたヴェネツィアンモザイクタイル。
虹色加工が施されており、光の反射により美しく七色に輝きます。SICISの他タイル同様に、耐水性があるため、浴室やプール等にもご採用いただけます。
ネオグラス キューブズ 469 フラックス
次は、シチスを使用するおすすめの場所をご紹介していきます。
ジニア3(シングルカラー) - 施工事例 有限会社スタイラス様
シチスをアクセントとして貼る上で、一番おすすめの場所は「玄関」です。
玄関は、家族やゲストを一番最初に出迎える場所。その場所に美しいヴェネツィアンモザイクタイルを施工することで日常が感動の連続に。出かける前や帰ってきた瞬間が特別な時間になります。
日本人は靴を脱ぐ習慣があるため、玄関は自然と視線が床にいきやすいのもシチスが活きる理由です。玄関扉を開けた瞬間に光が差し込み、シチスが美しく輝くのも毎日の楽しみに。
マリーゴールド3(シングルカラー)/グローリー(パターンカラー)
ジニア3(シングルカラー)
シチスはキッチンにも欠かせません。ペニンシュラキッチンのレイアウトでは、壁一面にシチスを施工することでお部屋の印象が大きく変わります。特にLDKがオープンな間取りの場合、リビングからもよく見える箇所のため、壁面仕上げは重要です。
ジニア3(シングルカラー)
マリーゴールド3(シングルカラー)
ガラスモザイクタイルのため、耐水性や対汚性に優れており、水拭きが可能です。また、シチスのタイルは床にも使用できるため、キッチンの床に空間のゾーニングとして使用することで、キッチンスペースが特別な場所へと変わります。
ジニア3(シングルカラー)
ネオグラスキューブズ246ベルベット(ネオグラス)
アイランドキッチンの場合、背面のカップボードのアクセントウォールとしてシチスを貼るのがおすすめです。計画時に特に指定しなければクロス仕上げになることが多いこの場所も、シチスを施工することで、格段に美しくなります。
リビングからもキッチン越しによく見える場所であり、吊り戸棚の下に照明を設置することで、シチスのヴェネツィアンモザイクタイルが美しく輝きます。
ジニア3(シングルカラー) - 施工事例
有限会社スタイラス様
デイジー(シングルカラー)
シチスのヴェネツィアンモザイクタイルを洗面に採用することで、空間は一変します。暗くなりがちな洗面空間も、シチスの輝きにより明るい印象に。壁や床全面にタイルを使用するケースや、カウンターとミラーの間に使用するケースなど、洗面についても貼る場所はさまざまです。
デイジー(シングルカラー)/ジニア3(シングルカラー)
オーナーズボイス Vol.13 I様邸
床 ネオグラスドームズ 210.5 サテン 壁 グローリー特注色(パターンカラー)
一般的にガラスチップを生産する際は、コストを抑えるために大型ガラスを製造し、それを細かく分断して生産します。しかし、シチスは1チップずつ抽出される工法によって生産するため、ひとつひとつの表情が異なります。また、合わせ構造となっているため、耐久性も増し、透明感にも立体的な奥行きがあり、輝きに上品さが表れます。
それだけでなく、シチスのガラスチップはローリングを行うことで角を丸く仕上げ、ガラスの鋭利さを取り除きます。世界中のホテルやリゾートで採用されているように、プールやスパ等、肌が直接触れる場所にも使用できます。けがをしないどころか手触りがとても良く感じるのもシチスならではの特徴です。
そのため、さまざまな場所で使用いただくことができます。
LDKの床一面に施工する事で光り輝くラグジュアリーな空間に。耐水性に優れているため、屋内外問わずご使用いただけます。
※屋外に施工する場合は、屋外用の目地をご使用ください。
床 ネオグラス キューブズ221 フラックス
壁 オーチス(シングルカラー)
モザイクタイルは一つ一つのチップが細かいため、曲面にも施工することができます。
ゼブラ(パターンカラー)/ レパード(パターンカラー)
お手洗いなどの個室や玄関は、時には、周囲のインテリアとのコーディネートよりも、遊び心を重視して大胆な柄を採用するのも個性的な家づくりには必要です。
「SICIS シチス」の魅力や特徴についてご紹介してきましたが、いかがでしょうか。
次回の特集では、シチスを施工する上で注意することやよくあるご質問など、詳しくご紹介してきます。
ぜひ、併せてご覧ください。
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