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ペニンシュラキッチンのコンロ前の壁はつけるべき?油はね・におい対策を考える

ペニンシュラキッチンは、開放的なことがメリットの対面式キッチンですが、油はねやにおいの広がりを気にする方もいるでしょう。

この記事ではコンロ前に壁をつけるメリットやデメリット、費用などについて解説します。壁の設置以外の対策や事例も紹介していますので、コンロ前の壁の設置をするかどうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

INDEX

  1. ペニンシュラキッチンとはどんなキッチン?
  2. ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁をつけるメリット
  3. ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁をつけるデメリット
  4. ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁についてよくある質問
  5. ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁以外のにおい・油はね対策
  6. ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁「あり」の事例
  7. ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁「なし」の事例
  8. ペニンシュラキッチンのコンロ前の壁の有無は優先順位を決めて検討しましょう
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ペニンシュラキッチンとはどんなキッチン?

ペニンシュラキッチンとは、キッチン本体の左右どちらかが壁についている対面型のレイアウトです。ペニンシュラとは英語で「半島」という意味があり、片側が壁についているキッチンが、半島のように見えることからペニンシュラキッチンと呼ばれています。

対面型のキッチンは開放感があり、リビングやダイニングにいる家族とコミュニケーションをとりながら調理できます。また、複数人でキッチンを使用する場合にもおすすめです。

一方、リビングやダイニングに対してもオープンなため、においの広がりや油はね、水はねなどのデメリットもあります。ペニンシュラキッチンは左右どちらかが壁についているため、コンロ前に壁を作ることで、においの広がりや油はねを防げます。

ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁をつけるメリット

ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁をつけるメリット

ペニンシュラキッチンはコンロ前に壁をつけられます。こちらでは、コンロ前の壁を付ける場合のメリットについて解説します。

においがリビングに広がりにくい


コンロ前に壁をつけると、リビングへのにおいの広がりを少なくすることができます。オープンなキッチンは開放感がある反面、調理中のにおいがリビングに広がるというデメリットもあります。たとえば、リビングのソファやクッション、カーテンなどのファブリック素材ににおいがつくのを気にする方もいるでしょう。

ペニンシュラキッチンはコンロ前に壁をつけることで、調理中のにおいを壁で遮ることができます。遮られたにおいを換気扇が吸ってくれるので、リビングへのにおいの広がりが軽減されます。

油はね対策ができる


においと同じくオープンなキッチンで気にする方が多いのが油はねです。リビング側に油はねすると、床や家具などこまめな掃除が必要になり、調理のたびに掃除をしなければいけないと、負担に感じることもあるでしょう。また、小さな子どものいる家庭や高齢の家族がいる場合には、油はねによる転倒なども心配材料の一つです。

コンロ前に壁をつけると、リビングへの油はねを防止でき、調理後の掃除の負担を軽減できます。1日に何度も使用するキッチンは、使い勝手の良さも重要です。見た目の開放感だけではなく、実際に使用する時の使いやすさや、掃除のしやすさなどを総合的に考えて選ぶのがおすすめです。

リビングからの目隠しになる


コンロの前に壁をつけると、リビングからの目隠しになるという利点もあります。オープンなキッチンでは、コンロに鍋などを置いたままにしていると、リビングから丸見えになり、せっかくの開放的な空間に生活感が出てしまうことがあるのです。

コンロ前に壁をつけると、作り置きした料理の鍋などが出ていても気にせずにすみます。調味料ラックや調理小物を置け、調理中によく使うものが手元にあると時間短縮につながるでしょう。コンロ前に壁をつけると、リビングからの目隠しになることに加えて、調理をスムーズにする点でも効果的です。

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ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁をつけるデメリット

ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁を付けることで、におい対策や油はね対策などのメリットがある一方、デメリットもあります。壁をつけるかどうか悩んでいる方はメリットに加え、デメリットも知ったうえで検討しましょう。ここではコンロ前に壁をつけるデメリットについて解説します。

開放感が少しなくなる


コンロ前に壁をつけることで、完全にオープンなキッチンに比べると、開放感が少しなくなる場合があります。コンロ前の壁は調理中のにおいの広がりや、油はね対策としては効果的なため、開放感が少しなくなったとしても、壁をつけるという選択もあるでしょう。

リビングとの色の統一やリビング側の壁の素材の工夫次第では、開放感は少なくなるものの、インテリア性を高めることもできます。コンロ前の壁を部屋のアクセントとして捉え、におい対策や油はね対策になるメリットを活かすのもいいでしょう。

コンロ前にいる時はリビングとコミュニケーションをとりにくい


コンロの前に壁を作ると、コンロ前で加熱調理中はリビングにいる人とのコミュニケーションが取りにくくなる場合があります。

調理中も家族とのコミュニケーションをとりたい方にとっては少し不便に感じるかもしれませんが、様子が見えなくても、完全に音が遮られるわけではありません。独立型のキッチンと違い、少し立ち位置を変えれば、リビングにいる人の様子はわかります。配膳の準備を手伝ってもらいたいときや、少し用事があるときにわざわざリビングまで移動する必要はありません。

設置に費用がかかる


コンロ前に壁をつける場合、キッチンの設置費用に加え、壁の増設費用が必要です。実際に使ってみて、やはり壁があった方がいいと思った際に、壁を増設することも可能です。ただし、後から増設すると、キッチン設置時に壁をつけるより工事費用が高くなる場合もあります。

壁をつけるかつけないか悩んでいる場合、メリットとデメリットを両方考えた上で、キッチン設置時に決めておくほうがいいでしょう。

ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁についてよくある質問

ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁についてよくある質問

ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁をつける際に気になる費用や、壁を後からつけたり、取り外せるかなどのよくある質問について解説します。実際に使ってみないと使い勝手やイメージはわからないことがあるので、設置後の変更についても知っておきましょう。

壁の設置にかかる費用は?


コンロ前の壁の設置費用は、壁のみを作る場合と、電気工事や配管工事が必要な場合で費用が変わります。

壁のみの設置であれば13〜15万円前後です。電気工事などが必要な場合には、電気工事費用が5〜7万円前後プラスされます。壁のサイズや、選ぶ壁紙の素材によっても金額は変わります。キッチンの場合には防火効果のある素材の選択や、リビング側に収納を設けることもできるので、予算と相談してみるといいでしょう。

後から取り付けることはできる?


ペニンシュラキッチンを設置後、リビングへのにおいの広がりや、油はねが気になる場合に後から壁を取り付けられます。後から工事する場合には、既存のキッチンとマッチするような提案をしてもらえる業者の選択をするのがおすすめです。

例えば、築年数が経っていると、リビングやダイニングと同じ壁紙がない場合もあります。LDK全ての壁紙を張り替えると予算オーバーとなるでしょう。あえて、異素材の壁紙や違うカラーを使用して、ポイントにするなどの方法があります。

後から取り外すことはできる?


コンロ前に壁をつけたペニンシュラキッチンを実際に使用してみて、開放感が少ないことが気になる場合、後から壁を取り外すことも可能です。

壁を取り外すことで、壁のあった部分の天井や床は、周りと合わせる必要があります。「壁を取り外しました」という不自然な仕上がりにならないよう、事前に業者と仕上がりについて相談をしておくようにしましょう。後から壁をつける際と同様に、仕上がりのイメージの提案力がある業者を選ぶと後悔がありません。

ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁以外のにおい・油はね対策

ペニンシュラキッチンのにおい・油はね対策はコンロ前に壁をつける以外の方法もあります。ここでは、コンロ前に壁以外の対策について紹介します。

レンジフードを高性能のものにする


ペニンシュラキッチンの開放感を損ねず、におい対策をしたい場合には、レンジフードを高性能のものにするのがおすすめです。

コンロ前に壁がない場合、壁に密着させない天井取り付けタイプのレンジフードが取り付けられます。天井取り付けタイプのレンジフードは機能性が高く、ハイグレードなタイプが多いのが特徴です。LEDの広さに対応するタイプのものを選択すると、リビングやダイニングへのにおいの広がりを少なくできます。

オイルガードを設置する


油はねの対策として、コンロ前の壁の設置以外でおすすめなのはオイルガードです。オイルガードは透明なパネルやガラスが用いられ、視界を遮ることがないよう、高さや素材が工夫されています。オイルガードは使用後に油はねに対しての掃除は必要ですが、開放感をなるべく損ねたくない方にはオイルガードの選択もおすすめです。

また、コンロ前の壁よりは効果が少ないですが、におい対策にも多少の効果が期待できます。

腰壁を設置する


コンロの前に15〜25cm位の高さの腰壁を設置することで、油はね対策ができます。腰壁とは床から人の腰の高さ位の壁のことで、腰壁にカウンターを設置できます。カウンターがあることで、一時的に料理などを置けるので、リビングやダイニングにいる人に料理の受け渡しなどをする場合にも便利です。

また、腰壁は手元を隠せるため、対面式キッチンの開放感を損ねず、手元を隠したい方にはおすすめです。

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ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁「あり」の事例

ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁「あり」の事例

コンロ前の壁をキッチンの壁やLDKの天井と同じ白色にして、圧迫感がない仕上がりの事例です。キッチンの扉と背面収納にはメタリックな木目を使用し、高級感と統一感があるキッチンです。ペニンシュラキッチンの奥行きを活用し、リビング側に引き戸収納を配置して収納力も確保しています。

シンクの背面には光の当たり方により、表情が変わる真珠のような虹色を放つ、ベネチィアンガラスのモザイクタイルが採用されています。黒色の中で鮮やかさが際立ち、キッチン空間を一変させるポイントとなっているのが特徴です。

レンジフードは、薄型でスマートなデザインの「FLATオンウォール」です。空気の流れをスムーズにし、パワフルな吸引力のあるレンジフードとコンロ前の壁により、においの広がりを少なくする効果が期待できます。

香川県 M様邸

ペニンシュラキッチンのコンロ前に壁「なし」の事例

次はコンロ前に壁「なし」の事例を見ていきましょう。

事例①


ワークトップと扉のアイス柄に統一感があり、コンロ前に壁を作らず開放的なキッチンを実現しています。洗う、切る、盛り付けるがシンクの中で完結する「パラレロシンク」の採用により、コンパクトながらも作業のしやすいのが特徴です。

背面収納とリビング側の引き戸と引き出しの収納により、収納力もたっぷりあります。キッチンの並びにダイニングテーブルを設置し、ダイニングテーブルの脚をシルバーカラーにすることで、キッチンとの統一感が出ているのも魅力です。

岐阜県 N様邸

事例②


ダーク調に統一されたLDKでシンプルなキッチンが魅力的です。LDKをL字型の配置にすることで、リビングからキッチンが見えないレイアウトを実現しています。オープンキッチンも部屋の間取りを工夫することで、リビングから丸見えにならないようにできる事例です。

背面は腰壁の収納と、吊り戸棚で収納力もありながら、窓から差し込む自然光がキッチンを明るく演出しています。リアルな意思柄を再現した「ストーンダーク」を扉に採用し、高級感がありますが手入れがしやすい素材なのも特徴です。

岡山県 J様邸

ペニンシュラキッチンのコンロ前の壁の有無は優先順位を決めて検討しましょう

開放的なキッチンであるペニンシュラキッチンは、比較的省スペースでも設置が可能なキッチンとして人気があります。ダイニングやリビングへのにおいの広がりや、油はねが気になる方もいると思います。

間取りの工夫や、選択するレンジフードの種類の選択などにより、気になるにおいや油はね対策ができる場合もあります。コンロ前に壁をつけるか、壁なしにするかで悩んでいる方は、ショールームに足を運びプロに相談してみましょう。

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トーヨーキッチンスタイルニュース編集部

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