ハイエンドなショップが軒を連ねる東京・南青山。
本日の訪問先は、賑わいをみせる大通りから少し脇道を入った閑静なエリアに建つ、2023年5月に完成したばかりの一軒家。
地下1階・地上3階の4フロア、延床面積約535 m2という圧倒的なスケールを備えた邸宅の魅力を探ります。

眺望のよい1フロアを LDK に。選んだキッチンは「iNO メタルスモーク」

ゆったりとしたエントランスホールから、まずはエレベーターで3階へ――。
開いた扉の先に広がるのは、1フロア全体をLDKとしたラグジュアリーな大空間。
100 m2超の一室空間に、トーヨーキッチンスタイルのハイエンドモデル「iNO」が存在感を放っています。

この邸宅は、不動産開発などを手がける株式会社マーキュリーの自社物件。
同社の代表取締役 宮地博明様は、「ここでは最初からトーヨーキッチンスタイルのキッチンを使おうと思っていました」と、家づくりへの想いを話します。
その理由は「同社のキッチンには工芸品のような魅力があり、デザインが美しいため。
もっと簡単にいうなら、そのデザイン性を信頼しているからです。
そのため、これまでも自社の物件にトーヨーキッチンスタイルの製品を採用してきましたが、今回はその規模と内容をさらにスケールアップし、幅4.39m、奥行き1.26mというワイドサイズのキッチンとなりました」。

キッチンと背面収納に採用したのは、メタリックな質感の中に木目のデザインを閉じ込めた「メタルスモーク」の扉。
品のある煌びやかさが、大空間に洗練と気品ある雰囲気をもたらしています。

またキッチンのワークトップには、鉄板焼きグリルを宮地様のご希望により特別にビルトイン。
グリルの蓋をトーヨーキッチンスタイルが製作するなど、デザインの調和を図っています。

より自由な暮らしを提案するために、身だしなみのための「ドレスコア」を主寝室に配置

では、吹き抜けの螺旋階段で 2 階へと下りてみましょう。

このフロアにあるのは、2つの寝室と浴室、洗面所、そしてラウンジ。
このうち30 m2ほどの広さを備えた主寝室には、メイクアップとドレスアップを両立するトーヨーキッチンスタイルの「ドレスコア」が設置されています。
そして、そのそばにはウォークインクローゼットと洗面所も。
「これらが主寝室にあることで、安眠だけではない、身だしなみのための動線が生まれます。特に、『ドレスコア』を主寝室に採用することで、寝室、クローゼット、洗面と、ともすれば別々になりがちな身だしなみのための空間が一つにつながり、そこからより自由な暮らしが生まれるのではと考えました」と宮地様。

「ドレスコア」のパネルは天然石と見紛うような質感を備えた「ホワイトマーブル」をセレクト。
水栓は、水流を美しく見せる「フォーセット002」とし、洗面所にも同じものが採用されています。

邸宅には、日常に非日常感をプラスする魅惑の演出が

ここで、本邸宅のほかの空間についてもご紹介しておきましょう。

まず、2 階のラウンジで特筆すべきは床。
全面が透明な強化ガラス製のため、ラウンジのソファに腰を下ろすと、下階のガレージにとめた愛車が自然と目に入ります。大切な車を眺めながら過ごす時間は、車好きにとってまさに至福。
強化ガラスだとわかってはいても、歩行時にちょっとしたスリルが味わえるのも、この空間の魅力です。

そして地下1階には、バーエリアのある本格的なシアタールームとジャグジーバス&サウナが配置されています。
シアタールーム内のバーエリアの壁で煌めくのは、バカラのシャンデリア。
上質な内装が居心地よい夜のひとときを演出してくれそうです。

そのバーエリアに隣接する浴室との間には、電気の ON/OFF 制御で「透明」と「不透明」を瞬時に切り替えられる瞬間調光ガラスが採用されているのもユニークな点。
不透過状態を利用して映像投影スクリーンにすることもできるため、シアタールームの映像を浴室からも楽しめます。

住まいであり、社交場でもある。邸宅の中心はオープンキッチン

これまでご紹介してきたように、ここは暮らしを楽しむための創意工夫を巧みに取り入れたハイエンドなレジデンス。
その中心といえるのが、最初にご紹介した1フロア全体を占める LDK です。

「その中で空間としての印象を決めるのが、洗練されたオープンキッチンでしょう。
これだけの広さと作り込みがあれば、日常使いからフォーマルなパーティーまで、さまざまに対応できます」と宮地様。

「洗う」「切る」「盛り付ける」という調理作業がシンクの中で完結する「パラレロシンク」や、デザイン性とメンテナンス性を両立したレンジフード「UFO」などを採用し、美しさと使いやすさを極めたキッチンが、都心で暮らす24時間をラグジュアリーに彩ってくれることは間違いありません。