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使いやすいキッチンの寸法とは?自分に合うサイズを決めるポイント5選

日々の料理作りに欠かせない快適なキッチン。「自分に合うキッチンが欲しいけれど、具体的なイメージが沸かない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、キッチンの標準的な寸法・レイアウト別の寸法・寸法を決める際のポイントなどを詳しく解説します。最後まで目を通すと、自分にぴったりなキッチンの大きさ・幅・奥行きが明確になるでしょう。ぜひ最適な寸法を知り、毎日の料理が楽しくなるようなキッチン作りを実現させてください。

INDEX

  1. キッチンの標準的な寸法(サイズ)
  2. キッチンの種類
  3. キッチンのレイアウト別の寸法
  4. キッチンの寸法を決める際のポイント5選
  5. 寸法にこだわったキッチンの施工事例
  6. キッチン作りは自分に合う寸法を知ることから始まる
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キッチンの標準的な寸法(サイズ)

キッチンの寸法とひとくちに言っても、そのサイズはさまざまです。まずは、間口・奥行き・高さなど、キッチンの標準的な大きさや幅を把握しましょう。「数値だけ見ても想像がつかない」という方は、自宅のキッチンの寸法と比較するのもおすすめです。

間口(横幅)


間口とは、キッチン全体の横幅のことです。標準的な寸法は165〜300cmと言われており、アイランドやI型などキッチンの配列によってもサイズは変わります。一般的に、間口の寸法は15cm刻みで規格されています。ある程度サイズは限定されるものの、自分のスタイルに合わせて寸法を決められるのが魅力です。

キッチンの大きさを決める際は、最初に間口の寸法を決定し、そのあとでシンクやコンロなどの寸法を決めるのが基本の流れです。間口が広いと使いやすいですが、長く取りすぎるとムダな動きが増えるので注意しましょう。もっとも一般的な間口の寸法は、255cmと言われています。長くても240〜270cmに納まるようにすると、作業がしやすいです。

奥行き


間口と同様、キッチンの奥行きも配列によってサイズが異なります。標準的な奥行きの目安は、I型が60〜65cm、アイランドキッチン・ペニンシュラキッチンが80〜100cmです。

I型の場合、キッチンの前方にある物が取りやすいよう65cmを選ばれる方が多いです。リフォームなどで設置面積に限りがある場合は、奥行き55cmまたは60cmを選ぶこともできます。

アイランドキッチンやペニンシュラキッチンは、対面で利用しやすいように奥行きを広く取る方が多いです。シンクの水がリビング・ダイニングに飛び散るのを防ぐなら、奥行きを80cmは取ることをおすすめします。とはいえ奥行きが広いと、それだけリビング・ダイニングのスペースが狭くなります。スペースの兼ね合いを見ながら決めるとよいでしょう。

高さ


一般的にキッチンの高さと言うと、ワークトップ(作業台)の高さを指します。キッチンの高さは日本工業規格(JIS)で定められており、80cm・85cm・90cm・95cm(※1)の4つからなります。ほかの寸法が選べるメーカーもありますが、基本的にキッチンの高さは4タイプから選ぶのが基本です。

作業がしやすいキッチンの高さは、下記の2つの計算式で求めることができます。

身長÷2+5(cm)
肘高-10(cm)

キッチンの高さが合わないと、腰痛や肩こりの原因になることもあります。調理や後片付けをスムーズに行うためにも、理想的なキッチンの高さを把握しておきましょう。

(※1)参考:JISC 日本産業標準調査会

各設備のサイズ


使いやすいキッチンにするには、各設備の大きさをしっかり決めておくのも重要なポイントです。続いて、シンク・コンロ・壁面(背面)収納・吊り戸棚のサイズについて解説します。

・シンク
一般的なシンクのサイズは、間口70〜80cm、奥行き40cm以上が目安です。シンクが広いと大きな鍋が洗いやすく、水切りカゴなどを余裕をもって置くことができます。また、排水溝が左右どちらかに配置してあるシンクなら、水溜まりの心配が少なくて済みます。

ただし、シンクの間口を広く取るとワークトップが狭くなり、食材の下ごしらえなどをする際に不便を感じることがあります。シンクの横に食洗機を置く予定の方は、そのぶんの間口を30cmほど見ておくとよいでしょう。

・コンロ
一般的なコンロのサイズは、間口60〜75cm、奥行き51cm前後が目安です。標準サイズは間口60cmですが、一度に複数のコンロで調理したり、大きな鍋やフライパンを使ったりする場合は75cmのコンロをおすすめします。

・壁面(背面)収納
一般的な壁面収納のサイズは、間口30〜90cm、奥行き35〜65cmが目安です。メーカーの多くが5〜15cm刻みでサイズを展開しており、好みに合わせてチョイスできる点がメリットです。スペースが広いとたくさん物がしまえてすっきりと見せられますが、そのぶん通路幅が狭くなるなどのデメリットもあるので注意しましょう。

・吊り戸棚
一般的な吊り戸棚のサイズは、高さ50〜90cm、奥行き37.5cm前後が目安です。手が届きやすく、自然と棚が目に入る位置に設置すると使いやすいでしょう。窓のあるキッチンに取り入れる場合は、窓枠のバランスや大きさを踏まえて設置する必要があります。窓のサイズが大きいキッチンには、高さ50cmの小さな吊り戸棚を選ぶとよいでしょう。

吊り戸棚が高い位置にしか設置できないときは、昇降式タイプを取り入れるのも一つの手です。物が取り出しやすく、作業がぐっとラクになります。

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キッチンの種類

キッチンの種類は、大きく分けてオープンキッチン・セミオープンキッチン・クローズドキッチンの3タイプがあります。それぞれのメリットとデメリットを解説しますので、どんなキッチンにしようか悩んでいる方は参考にしてください。

オープンキッチン


オープンキッチンは、リビング・ダイニング・キッチンが一つの空間でつながったキッチンを指します。壁などの仕切りがないため、開放感があるのがメリットです。家族や来客と会話がしやすく、コミュニケーションを楽しみながら調理できる点も魅力と言えます。

ただし、匂いや音がリビング・ダイニングに影響するほか、シンクやコンロが汚れていると目に付きやすいこともあります。来客がある場合は、生活感が出ないように気を付けましょう。

セミオープンキッチン


セミオープンキッチンは、一部を壁で仕切ったスタイルのキッチンのことです。オープンキッチンとクローズドキッチンの中間にあたり、程よい開放感とプライベート感がある点がメリットです。仕切りを高くすると手元が隠れるため、調理中に手元が見えにくいのも魅力でしょう。

デメリットは、オープンキッチンと同様に匂いや音が室内に広がるところです。仕切りがあるぶん、複数人での調理も難しくなります。

クローズド(独立型)キッチン


クローズドキッチンは、壁に囲まれたタイプのキッチンを指します。独立型とも呼ばれており、人の視線を気にせず調理に集中できるのがメリットです。キッチンの匂いや音が周囲に広がりにくく、生活感が出にくい点も魅力でしょう。

一方で、壁に向かって作業するため、コミュニケーションが取れずに孤独を感じることがあります。調理にこだわりがある方や、ほかのことに気を取られたくない方にこそ、クローズドキッチンはおすすめです。

キッチンのレイアウト別の寸法

キッチンのレイアウト別の寸法

キッチンは、レイアウトによってアイランドやI型などの種類に分けられます。レイアウトごとに標準的な寸法が変わるため、どんな配列にしたいかイメージしておくとサイズが決めやすいです。

アイランドキッチン


アイランドキッチンは、四方に壁がなく、島のように独立したタイプのキッチンのことです。前後左右から使えて開放感も高いため、一度は憧れたことのある方も多いのではないでしょうか。

アイランドキッチンの標準的な寸法は、間口240cm〜270cm、奥行き75cm〜100cmです。なお、アイランド型の設置には広いスペースが必要で、費用も高い傾向にあります。設置を検討する際は、納得できるまで詳細を相談するとよいでしょう。

ペニンシュラキッチン


ペニンシュラは英語で半島を意味しており、左右どちらか片方が壁に面したキッチンを指します。開放感があるのでコミュニケーションが取りやすく、アイランドキッチンより匂いや音が広がりにくいのがメリットです。

ペニンシュラキッチンの標準的な寸法は、間口240〜270cm、奥行き75〜100cmと言われています。間口を300cm以上取ることも可能ですが、間口が広いと動線が長くなり、作業しにくくなるので注意が必要です。

I型キッチン


I型キッチンは、一般的な家庭で使われることの多いもっともベーシックなキッチンです。基本機能がまとまっているので省スペースに配置でき、コストが抑えられる点が魅力でしょう。

I型キッチンの標準的な寸法は、間口255cm、奥行き60〜65cmです。コンパクトなキッチンだと間口165cm、ワイドなものだと300cm以上にすることも可能ですが、あまり間口が大きいと作業がしにくくなるので注意しましょう。使いやすさを優先するなら、間口210〜270cmがおすすめです。

Ⅱ型キッチン


Ⅱ型キッチンは、シンクとコンロを前後に設置したタイプのキッチンです。動線が短いことから作業効率が良く、複数で作業しやすい点でメリットがあります。

Ⅱ型キッチンの標準的な寸法は、シンク側の間口が120〜225cm、コンロ側の間口が150〜225cmです。省スペースで対面キッチンが設置できる反面、ある程度のスペースが必要になるため、事前に設置場所を確保しておくことが大切です。

キッチンの寸法を決める際のポイント5選

キッチンの寸法を決める際に、いくつか押さえておきたい重要なポイントがあります。サイズが決定してから後悔しないよう、動線や通路幅などをしっかり確認したうえで、サイズを設定しましょう。

①ライフスタイルに合わせる


「1人で調理に集中したい」「大勢でワイワイと楽しく調理したい」など、好みのスタイルによってキッチンの寸法は大きく変わります。「普段は1人で使うけれど、週末はホームパーティーを開いて皆で調理する」という場合は、臨機応変に対応できるキッチンが必要になるでしょう。

まずは、誰がどのようにキッチンを使うのかをイメージしてみてください。調理する人数によっても、キッチンの寸法は異なります。キッチンを使っていて不便を感じる点や、どれくらいの収納スペースが必要かを挙げてみるのもおすすめです。

②家事の動線を確保する


家事動線を考慮するのも、使いやすいキッチンを作る上での重要なポイントです。食材を収納する、調理する、盛り付けるなど、作業自体は一つひとつでも、すべてをスムーズに行うには作業動線をイメージしたレイアウトが必要になります。

シンク・コンロ・冷蔵庫を結ぶ動線を「ワークトライアングル」と呼び、これら3点がバランス良く配置されたレイアウトが使いやすいキッチンと言われています。理想的なワークトライアングルの寸法は、合計360〜660cmです。シンクとコンロの位置はもちろん、冷蔵庫の設置場所も気にかけるようにしましょう。

③通路幅を意識する


キッチンの寸法を決める際は、通路幅も意識しなくてはなりません。標準的な通路幅のサイズは、1人で使用する場合は90cm、2人以上の場合は120cm以上は必要だと言われています。

基本的に、キッチンの通路幅は最低でも70cmは必要です。これは人がすれ違うのに最低限必要なスペースで、70cmだと狭いと感じる方も少なくありません。女性1人がメインで使うなら80〜90cmは確保しておいた方がよいでしょう。家族で使用する場合は、120cm前後のスペースを取っておくのがおすすめです。

④将来を見越して考える


使いやすさを重視するなら、将来の家族構成など先のことも考慮しておきたいところです。例えば、年齢を重ねて足腰が弱くなったり、身長が低くなったりすると、キッチンが使いづらくなることがあります。また、子どもが独立すると、広々としたキッチンスペースを持て余すこともあるでしょう。

さらに、将来的にガスからIHコンロ、IHからガスコンロに変更するつもりの場合も注意が必要です。ガスコンロは五徳を設置するぶんスペースが広く取ってあり、数cmの差でも使い勝手に影響が出ることがあります。先を見据えたサイズやレイアウトを考え、より納得のいくキッチン作りを目指しましょう。

⑤持ち物から必要な収納量を確認する


キッチンの寸法を決めるうえで、どれくらい収納したいものがあるか確認しておくのもポイントです。調理器具・食器・食材ストックなどは、家族構成によって異なります。料理が趣味の方や、さまざまな器具を駆使して調理する方は、キッチングッズの量も多くなりやすいでしょう。

収納量が多い場合は、あらかじめ収納スペースを広く取っておく必要があります。壁面収納や吊り戸棚を設置すれば、それだけたくさんの物が収納できます。ただし、収納場所を取りすぎると、閉塞感や圧迫感を感じることもあるので注意しましょう。少し余裕のあるスペースを確保しておくくらいが理想です。

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寸法にこだわったキッチンの施工事例

ここからは、サイズにこだわったキッチンを見ていきましょう。実際のレイアウトを目にすると、自分に合うキッチンがイメージしやすくなります。トーヨーキッチンスタイルの施工事例を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

東京都 F様邸「アイランドキッチン」


トーヨーキッチンスタイルのゼロ動線キッチンを取り入れることで、コンパクトなスペースに理想的なLDKを実現しました。落ち着いた色合いが、バランスの良い空間に見せるのに一役買っています。

ライティングや壁面のデザインも、キッチンの美しさに磨きをかけるポイントの一つでしょう。「アイランドキッチンを設置したいけれどスペースが足りない」と悩んでいる方にぴったりな事例です。

東京都 F様邸

奈良県 I様邸「壁付けキッチン」


複数人で作業しやすい壁付けキッチンを取り入れています。日中は明るい日差しが差し込み、開放感にあふれたスペースで過ごせるのが魅力です。

扉はシンプルな「ティン」を使用し、ワークトップにチタン研磨仕上げを取り入れることで、インテリアに合わせたスタイリッシュな雰囲気を出しています。個性的なデザインと相性が良いため、見た目にこだわりたい方にもおすすめです。

奈良県 I様邸

キッチン作りは自分に合う寸法を知ることから始まる

使い勝手の良いキッチンを作るには、あらかじめ自分に合う寸法を知っておくことが重要です。どんなキッチンにしたいかを明確にしておくと、失敗するリスクもぐっと減らせるでしょう。

トーヨーキッチンスタイルのサイトでは、キッチンのレイアウトが確認できるほか、さまざまな施工事例を見ることができます。具体的なイメージが沸かないという方は、ショールームで実際のキッチンを見たり、プロの担当者に相談したりするのもおすすめです。

トーヨーキッチンスタイルのショールームは日本各地にあり、公式サイトから気軽に予約が可能です。ぜひショールームでいろいろなキッチンを目にして、毎日が楽しくなるようなキッチン作りを実現させましょう。

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トーヨーキッチンスタイルニュース編集部

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トーヨーキッチンスタイルニュース編集部では、キッチンを中心にインテリア、洗面など住宅すべてに役立つ情報をお届けしています。理想のライフスタイルをナビゲートします。

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