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ペニンシュラキッチンのサイズの決め方|後悔しない選び方とは

ペニンシュラキッチンは対面式キッチンレイアウトの一つ。キッチンスペースが狭くても設置できることからも人気があります。設置してから後悔しないようにするには、キッチン選びや設計の段階からサイズなど、さまざまなポイントのチェックが必要です。

本記事では、ペニンシュラキッチンのサイズの決め方を中心に、メリット・デメリット・キッチンの素材や通路幅など使いやすいキッチンにするために必ず確認したいことまで解説します。

INDEX

  1. ペニンシュラキッチンとは?
  2. ペニンシュラキッチンのサイズの決め方
  3. ペニンシュラキッチンのサイズ以外に決めるべき仕様
  4. ペニンシュラキッチンのメリット
  5. ペニンシュラキッチンのデメリット
  6. ペニンシュラキッチンは自分にピッタリの商品を見つけやすいキッチン
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ペニンシュラキッチンとは?

ペニンシュラキッチンは、コンロ・ワークスペース・シンクが一直線に並んだキッチン本体片側の壁を部屋の壁に取り付けて設置するタイプのシステムキッチンです。キッチン本体の右側、左側のどちらを壁に付けるかは部屋の状況によって変えられますが、どちらの場合も部屋の壁面に付けるのはキッチン本体のコンロ側です。

ペニンシュラキッチンのレイアウトにはオープンタイプとセミオープンタイプの2種類あります。オープンタイプはキッチンのワークトップに目隠しになるものがなく、何人か一緒に調理をするのにも向いたレイアウトです。セミオープンタイプは収納力が高く、キッチン本体前面の壁をワークトップより高い位置までせり上げて、ワークトップが丸見えにならないように設計されています。

<h2>ペニンシュラキッチンのサイズの決め方</h2>

ペニンシュラキッチンのサイズの決め方

ペニンシュラキッチンは部屋のキッチンスペースにきちんと収まるものを選びましょう。本記事ではペニンシュラキッチンの一般的なサイズと、使いやすいキッチンにするために必要な間口・奥行き・ワークトップの高さ・レンジフードの高さについて解説します。

一般的なキッチンのサイズ



ペニンシュラキッチンの一般的なサイズは、間口が180cm~270cmで奥行きは75cm~100cmです。システムキッチンのサイズはレイアウトごとに異なります。I型は間口が180cm~300cmで奥行きは60cm~65cm、シンク側が195cm~255cmで奥行きは65cm、アイランド型は間口が240cm~270cmで奥行きは75cm~100cmが一般的です。

キッチンの高さはどのレイアウトでも、JIS規格で80cm・85cm・90cm・95cmのいずれかと決められているので、使いやすい高さのものを選びましょう。通路幅は一緒にキッチンで調理をする方の人数やキッチンの背面収納までの距離に合わせて決めます。

①間口



家庭用ペニンシュラキッチンの間口は、240cm〜270cmの間で決めるのがおすすめです。一緒に調理する方が多い場合は間口が広い商品を選びましょう。ペニンシュラキッチンには間口300cmものタイプもあるので、必要に応じて探してみてください。

間口が広すぎるキッチンは動線が長くなるので、調理や片付け作業に体力が必要になり、作業効率まで低くなってしまうでしょう。

②奥行き



ペニンシュラキッチンを導入するなら、キッチンの奥行きが80cm~100cmの商品を選びましょう。奥行きが80cm以上あれば、シンクの水やコンロの油がリビングやダイニングに届きにくくなります。基本的に、ペニンシュラキッチンは水はね・油はね・煙がキッチンの外に届きやすいレイアウトです。オープンタイプを選ぶ場合は、十分な奥行きのある商品を選んでください。

奥行きが長いキッチンは、キッチンの前後で向かい合って調理作業をするのに適しているのもメリットです。

③ワークトップの高さ



自分の体格に合うワークトップの高さは身長÷2+5cmか肘高-10cm〜15cmで計算できます。キッチンの高さは80cm・85cm・90cm・95cmの4種類なので、計算で得られた数値に近い高さの商品を選んでください。ワークトップは高すぎても低すぎても体に負担がかかります。

④通路幅



キッチンの通路幅は、一緒に調理をする方の人数に合わせて決めます。1人で調理をする場合でも、通路幅は最低60cm必要です。快適に移動できるようにするなら、80cm~90cm確保しましょう。2人以上でキッチンに立つ場合は100cm以上の通路幅が必要です。

通路幅が狭すぎると低い位置に置いているものが取りにくいため無理な姿勢を取ったり、他の方とすれ違うときにぶつかったりして怪我をする可能性が高くなります。

⑤レンジフードの高さ



レンジフードを取り付ける高さは、建築基準法や消防法によって定められています。どんなレイアウトのキッチンでも両方の法律が定める条件を満たすためには、コンロなどの加熱機器から排気口フード下部までの高さが80cm〜100cmの間に収まるようにレンジフードを取り付ける必要があります。また、レンジフードの高さは使う方の身長に合わせるのも大切なので、実際の取り付け位置は80cm〜100cmの間で手が届きやすい高さに調節しましょう。

コンロなどの加熱機器はワークトップ上にあります。床からレンジフードの位置を決める場合は、キッチン本体の高さも含めて測ってください。

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ペニンシュラキッチンのサイズ以外に決めるべき仕様

ペニンシュラキッチンを取り付ける場合、キッチン本体のサイズ以外にも決めるべきポイントがたくさんあります。使いやすいキッチンにするためには、シンクやコンロなど各設備に使われている素材・搭載されている設備の種類・扉の3点も事前にチェックしておきましょう。

ワークトップの素材



キッチンのワークトップは、さまざまな作業を行う大切なスペースです。耐水性・耐久性・耐熱性に優れていてお手入れのしやすい素材でできたものを選んでください。ワークトップの素材にはステンレス・人工大理石・大理石などの天然石・人工石・メラミン・タイルがあります。

コスパと機能性の両方に優れている素材はステンレスです。プロのキッチンにもよく選ばれているので、ワークトップの素材選びに迷ったらステンレスを選びましょう。デザインにもこだわりたい方には人工大理石がおすすめです。

シンクの素材



シンクは頻繁に水が流れる場所なので、水に強い素材を選びましょう。シンクに使われる素材にはステンレス・人工大理石・クォーツ・ホーローがあります。それぞれ特徴があるので、使いやすさ・好み・予算に合わせて選びましょう。

シンクは熱湯を流したり重いものを置いたりすることも多いので、耐熱性や耐久性にも優れた素材が適しています。価格とお手入れのしやすさも考慮して、シンクはステンレス製を選ぶ方が多いのも事実です。

コンロ・レンジフードなどの設備



コンロやレンジフードなど、キッチンに欠かせない設備もさまざまな商品が出回っています。コンロならガス火とIHがあり、火口の数やデザインも種類豊富です。レンジフードは覆いがあるものとないものがあり、近年、覆いがある商品の中にはお手入れが簡単な商品も増えてきています。

IHコンロは200Vの電源が必要なので、別途電気工事の費用が発生するケースが多いのが事実です。また、システムキッチンはオプションで食洗器や収納などを取り付けられます。

扉のデザイン



キッチンの収納には、開き扉と引き出しの2種類あります。開き扉は、扉を開けると大きい調理器具も片づけられる広い収納スペースがあるのが特徴です。仕切り棚などを使うと、さまざまなツールを整理して収納できます。

引き出しは、収納力は低いのですが必要なものを見つけたり取り出したりするのが簡単です。カトラリーなど、小さいものの収納に使いましょう。開き扉も引き出しも、扉のデザインは素材もカラーも豊富にそろっているので、キッチンや部屋の雰囲気によく馴染むものを選んでください。

<h2>ペニンシュラキッチンのメリット</h2>

ペニンシュラキッチンのメリット

ペニンシュラキッチンはメリットが多いキッチンレイアウトです。一般的によく言われている対面型キッチンのメリットだけでなく、キッチン前面にカウンターを取り付けられるなどペニンシュラキッチンならではのよさもあるので、合わせて解説します。

リビング・ダイニングにいる人とコミュニケーションをとりやすい



ペニンシュラキッチンを始め、対面型キッチン最大のメリットはキッチンで作業をしながらリビングやダイニングにいる方と容易にコミュニケーションを取れるので、調理をする方がキッチンで孤立している感じがしないところです。部屋全体を見渡せるので、常時見守りが必要な小さいお子様・高齢者・ペットがいる家庭にも適しています。

対面型キッチンは、リビングに置いたテレビや窓から見える庭などの景色を見ながら調理をするのも可能です。

アイランドキッチンよりも省スペースで設置可能



ペニンシュラキッチンはキッチンに出入りする通路を片側にしか作らなくてよいので、アイランドキッチンより狭いキッチンスペースでも設置できます。壁に付けるのはキッチン本体の左右どちらでも可能で、部屋の形状に合わせやすいのもよいところです。また、ペニンシュラキッチンはキッチン本体がコンパクトなので、低予算で導入できます。

カウンターキッチンにすることも可能



ペニンシュラキッチンは別途カウンターを取り付けてカウンターキッチンにできる唯一のキッチンレイアウトです。キッチン前にカウンターがあると、キッチンの前で軽食を取ったり、調理家電などキッチンの近くに置きたいものの設置場所にしたりできます。

取り付けられるカウンターは小さいものに限られますが、カウンターのデザインや素材を選べば、キッチンや部屋全体のアクセントになるのもよいところです。

ペニンシュラキッチンのデメリット

ペニンシュラキッチンにもデメリットはあります。よく指摘されているのは、臭い・油はね・水はねがキッチン以外のスペースに広がりやすい、開放感はアイランドキッチンに劣る、収納が少ないの3点です。対策も含めて項目ごとに解説します。

臭いや油はね・水はね対策は必要



ペニンシュラキッチンは部屋の状況によって、キッチンの臭い・油はね・水はねがリビングやダイニングに届かないよう工夫をする必要が生じる場合があります。汚れの飛散が気になる方は、ホームセンターなどで売っている油跳ねガードやキッチン用パーテーションを使いましょう。臭いや煙については、大型や高性能をうたうレンジフードを選ぶ・頻繁に換気をする等の対策が有効です。

キッチンの雑貨を増やしたくない場合は、初めからセミオープンタイプのレイアウトを選んだり、キッチンのコンロ側前面に壁を作ったりするのがおすすめです。

開放感はアイランドキッチンの方がある



ペニンシュラキッチンは、キッチンのどの面も壁に接していないアイランドキッチンと比べると開放感が劣るのが事実です。開放感を得たい場合はキッチンの上に戸棚など、余計なものを付けないようにしましょう。

セミオープンタイプを選ぶ場合は、キッチン前面のせり上げた部分をガラスなど透明な素材にするのもよい方法です。

吊り棚がないため収納が足りなくなることも



ペニンシュラキッチンは壁付けキッチンより収納が少ないのもデメリットです。吊り戸棚を作って解決する方法もありますが、キッチンの解放感にこだわる場合は、キッチン下や冷蔵庫の上などキッチン内のスペースを収納場所に使ったり、キッチン背面に収納棚やパントリーを作ったりして対応しましょう。

新たな収納スペースを作りたくない場合は、キッチンに置く調理器具・食器・食材を必要最小限の数に限るなどのルール作りがおすすめです。

ペニンシュラキッチンは自分にピッタリの商品を見つけやすい

ペニンシュラキッチンは開放感がありながら低価格で、狭い場所にも設置できる優秀なキッチンです。サイズも素材も豊富で自分にぴったりの商品を見つけやすいので、ぜひキッチンレイアウトの第一候補にしましょう。

サイズなどに迷ったら、積極的にショールームまで足を運んでください。実物のキッチンを見たり触れたりしながら、プロのアドバイスも仰げるので、我が家に適切なキッチン本体を早く絞り込めるでしょう。

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トーヨーキッチンスタイルニュース編集部

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