世界を魅了するヴェネツィアンモザイクタイル「SICIS | シチス」。国内外のラグジュアリーホテルからレジデンスまで、空間を彩るアクセントとして様々な場所で採用されています。
住宅内でもシチスは、玄関、キッチン、洗面をはじめ、あらゆる場所で使用されており、日常を特別な瞬間に輝かせます。
今回はシチスを施工する上での注意点を事例付きでご紹介していきます。
伝統技術を活かしたシチスの特別なコレクションについてもご紹介しますので、ぜひ、最後までご覧ください。
INDEX
シチスのモザイクタイルは、シングルカラーの場合、15mmのチップを縦横18個ずつ並べた約295mm角のシートサイズです。そのシートを壁や床のスペースに合わせて端から貼っていきます。
タイルの裏面にネットが貼ってありますので、チップ単位ではなく、シートで貼り合わせていくことが出来ます。スペースに合わせてネットをカットしてサイズ調整も可能です。タイルは接着剤で壁や床に固定し、その上に目地を入れていきます。
ヴェネツィアンモザイクタイルとはいえ、施工手順は一般的なモザイクタイルと同じです。
※透過系のタイル等、種類により、裏面のネットではなく表面にシートを貼っている商品があります。
タイル施工は、タイル屋さんにお任せするのが一般的です。中には、ヴェネツィアンモザイクタイルを扱ったことがないために施工が難しいと考える方もいるかもしれませんが、基本的なポイントを押さえれば、一般的なタイルと変わりません。施工については、まずは工務店にご相談ください。
一般的に、モザイクタイルのガラスチップを生産する際は、コストを抑えるために大型ガラスを製造し、それを細かく分断して生産します。しかし、シチスは1チップずつ抽出される工法によって生産しています。また、合わせ構造により耐久性を増し、ローリングを行うことで角を丸く仕上げ、ガラスの鋭利さを取り除いています。そのため、シチスは一般的なガラスモザイクでは実現できない美しい仕上がりを可能にします。
一般的なガラスチップの場合、小口面が切りっ放しになっているため、素手で触ると危険です。そのため、ほとんどの場合、壁の出隅(出っ張った隅)にはタイル用の見切り材を使用します。
一方で、シチスは上述の通り小口の鋭利さを取り除いているため、見切り材を使用せずにタイル同士の突き合わせで仕上げることができます。この違いは、空間全体を美しく仕上げる上で重要なポイントとなります。
合わせ構造(シチス ガラスチップの小口)
タイル同士を突き合わせた出隅の納まり(目地入れ前)
モザイクタイルは目地の範囲が多くなるため、選ぶカラーに合わせて目地の色を考慮する必要があります。ここでは、シチスの中でも特に人気のコレクションについておすすめの目地色をご紹介します。
マリーゴールド3には、ベージュもしくはライトグレイ色の目地がお勧めです。
白色や黒色に近い目地を使用すると、目地が強調され過ぎてしまうため、マリーゴールド3自体の美しさを引き立てるために、目地はタイルよりも少し薄めの色を使用するのがポイントです。
マリーゴールド3
ジニア3にはグレイ系の目地がお勧めです。ジニア3は豊かな表情のチップが特徴のため、モザイクタイルのインパクトを引き立たせるためにはグレイ色の目地が合います。ジニア3を格好良く見せるには濃いグレイ色、一方でライトグレイ色の目地を入れると明るい印象に。光の当たり方によって表情が大きく変わるのもジニア3の魅力です。
ジニア3
SICIS 伊藤若冲コレクションは、弊社代表取締役渡辺孝雄をキュレーターとして、ベネツィアンモザイクブランドSICIS とのコラボレーションで誕生しました。
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江戸を代表する絵師として多くのファンをもつ伊藤 若冲(いとう じゃくちゅう)。美術館で展覧会を展けば長蛇の列ができるほど、日本をはじめ世界にもその魅力にハマってしまう人が続出しています。繊細でありながらどこかファンタジーにも似たそのタッチや動植物たちの構図は、ジョー・プライス氏をはじめアートの蒐集家たちをも虜にしてきました。宮内庁に所蔵されている作品も多く、めったにお目にかかれない若冲の作品が、身近なアート作品としてモザイクアートで生まれ変わります。
イタリア・ラベンナにあるシチスの工房で熟練したモザイク職人が、吟味したモザイクを1枚1枚手割りして製作。若冲の繊細な筆の動きを再現するため、通常の手割りモザイクよりも細かく貼り合わせを行っています。独特な豊かな色彩をベネツィアンモザイクによって表現する事により、艶と透明感を加え、名作に新たな解釈を与えました。
過去と現在、日本とイタリア、絵画とモザイク、インテリアとアート。
様々な境界線を超えた、伊藤若冲へのオマージュです。
納入実例:四条高倉ホテル グランレブリー
伊藤若冲コレクション#5桃花小禽図(名古屋ショールーム展示)
イタリア、ラヴェンナのモザイク職人が、全てハンドワークで描いた美しい花々です。ベネツィアンガラスの鮮やかな色彩で表現された花は、透明感のある煌びやかさを持っています。熟練した職人が絵柄に合わせ、ベネツィアンモザイクを一枚一枚手割りして繊細に描いたモザイクアートです。 ご自宅に飾ることで、日々の生活に彩りと活力が加わります。ヴェネツィアンモザイクタイルは、経年劣化の心配がなく、永遠のアートとして楽しめます。
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納品事例
伊藤若冲、フラワーパワーコレクション共にアルミパネルへの接着加工が施されており、壁掛けのアートとして楽しむことができます。
また、SICISはデザインのオーダーメイドも承っております。風景や家族写真など、SICISの熟練の職人技によって思い出をアートとして保有することができます。
今回の特集では、2回にわたり「SICIS シチス」の魅力や施工時の注意点についてご紹介してきました。
シチスは全国のトーヨーキッチンスタイルのショールームでご覧いただけます。
ショールームでは、シチスの豊かなデザインや色彩を実際にご確認いただけます。
また、専属スタイリストによるインテリアコーディネートや用途に合わせたご提案も承っております。スタイリストは、お客様のご要望に応じた最適なプランを提案し、空間全体を美しく仕上げるお手伝いをいたします。
ご興味のある方は、ぜひショールームにご来館いただき、シチスの魅力を体感してください。
皆様のご来館をお待ちしております。
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「SICIS シチス」完全ガイドVol.1 - ヴェネツィアンモザイクタイルが織りなす色彩と輝きの魔法
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