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アイランドキッチンのサイズは?種類別キッチンの寸法と決めるときのポイントを解説

システムキッチンの寸法は奥行きと間口で表され、メーカーごとにそれぞれ規定のサイズがあります。サイズを知り、自分の体格や使い方にちょうど良いキッチンを選ぶことで、効率よく家事を行えます。

サイズが合わないキッチンでの作業は使いにくいだけでなく、体への負担も大きくなるため、サイズ選びは大切なポイントです。今回はシステムキッチンの寸法をタイプ別に紹介するとともに、選ぶ際のポイントなどについて説明します。

INDEX

  1. システムキッチンの標準的なサイズ(寸法)
  2. 種類別キッチンのサイズ(寸法)
  3. キッチンのサイズを決めるときの4つのポイント
  4. サイズにこだわったシステムキッチンの導入事例
  5. キッチンを快適に使えるサイズを理解しましょう
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システムキッチンの標準的なサイズ(寸法)

システムキッチンにはレイアウトやパーツごとに標準的なサイズがあります。種類ごとに違うので、それぞれのサイズの目安や規格を把握し、自分にぴったりの使いやすいキッチン空間を実現しましょう。

キッチンの間口


キッチンの幅を「間口」といいます。キッチンのサイズを決める際は、まずは間口のサイズを決め、その後、シンクやコンロ、調理スペースなどの各パーツの間口を考えるという流れになります。

システムキッチンの間口は、180cm〜300cmが一般的なサイズです。規格は15cm刻みになっており、180cmの次が195cm、次が210、225と15cm間隔で大きくなります。規格が決まっていることで、サイズの刻みがある程度限定されますが、1cm単位でサイズオーダーが可能な物もあります。

キッチンの奥行き


「奥行き」とは天板の手前から反対側までの長さです。システムキッチンの一般的な奥行きは、キッチンの種類によって違います。

壁に面したキッチンの場合、奥行き60cmか65cmが標準サイズ。広めのもので75cm程度です。アイランドキッチンやペニンシュラキッチンなど壁に面していないキッチンの場合は75cm~100cmが一般的です。

近年は複数人で両サイドから使う場合を想定し、奥行きが広めのものを選ぶ人が多い傾向も。ただし、奥行きを広くすると、その分ダイニングスペースが狭くなる場合もあるので、注意が必要です。

キッチンの高さ


「キッチンの高さ」とは、一般的に天板までの高さのことを指します。この高さは日本工業規格(
JIS)によって80cm・85cm・90cm・95cmと定められており、市販のシステムキッチンも、80cm~95cmの間で5センチ刻みの展開となっています。

このうち、システムキッチンの標準的な高さは85cmですが、使う人の身長によってもちょうど良い高さは違います。高すぎても低すぎても調理や食器洗いに支障をきたします。無理な姿勢をすることで肩や腰を痛める可能性もあるので、キッチンにいちばん長く立つ人に合った高さを選ぶことが大切です。

キッチン内の各設備のサイズ


キッチン内のシンク・コンロ・作業スペース、吊り収納にも標準的なサイズがあります。

  • シンク:シンクの間口は70~80cm、奥行きは40cm以上が一般的です。大きな鍋などを持っている方は、シンクの間口が広いほうが洗う際に便利です。また、シンクの横に水切りかごや据え置きの食洗機を置く予定がある場合は、そのためのスペースも計算しておく必要があります。

  • コンロ:ビルトインコンロおよびIHクッキングヒーターのサイズは、間口60~75cm、奥行き51cm前後が一般的。標準は間口60cmのタイプですが、調理の際に大型の鍋やフライパンを使う方は広めの75cmがおすすめです。

  • 作業スペース:シンクとコンロの間、システムキッチンの中央部分にあたる作業スペースは、全体のバランスをみながら決めると良いでしょう。まな板を置いたときに、ほかにも物を置けるスペースがある方が使いやすいといえます。

  • 吊り収納:吊り戸棚にはさまざまなタイプがありますが、棚が自然と目に入り、手が届きやすい高さに設定すると使いやすくなります。身長158cm程度の人を想定した高さの標準は70cmです。よく使う人の身長に合わせて選ぶと無理なく出し入れができます。

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アイランドキッチン ペニンシュラキッチン
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種類別キッチンのサイズ(寸法)

種類別キッチンのサイズ(寸法)

一口にキッチンといっても、アイランド型やペニンシュラ型、I型など、特徴の違うさまざまな種類のキッチンが存在します。それぞれ、標準的なサイズも違うため、種類ごとの大きさの特徴を解説します。

アイランドキッチンのサイズ


アイランドキッチンは、調理スペースやシンクが島のように独立している形のキッチンです。壁に面していないため、4方向から使うことができます。

I型キッチンに比べ大きいものが多く、設置スペースを広くとる必要があります。一般的な広さの住まいなら、間口は240cm〜270cm、奥行きは75cm〜100cmのものが標準です。間口200cmほどのコンパクトタイプを用意しているメーカーもありますが、その分シンクやコンロ、調理スペースが狭くなるため、不便さを感じてしまうかもしれません。

アイランドキッチンの魅力の一つに、複数人で作業ができるというメリットがあるので、その際窮屈に感じない調理スペースや通路幅も考慮しておくと良いでしょう。

ペニンシュラキッチンのサイズ


ペニンシュラキッチンは、左右の端のどちらかが壁に接しているタイプのキッチンです。
間口は240〜270cm、奥行きは75〜100cmが使いやすいでしょう。間口300cm以上の広々としたタイプもありますが、移動する際の動線が長くなると作業効率が落ちてしまう可能性もあるので注意が必要です。

奥行きは、キッチンの手前と奥、両方から使う状況を想定して選んでください。壁との間と片側面の通路スペースも確保しておくと使いやすくなります。

I型キッチンのサイズ


I型キッチンは、キッチンレイアウトの中でもよく導入されているタイプで、ワークトップ、シンク、コンロを1列におさめたキッチンです。省スペースかつコストも抑えられるのが特徴です。

間口が255cmのものが標準で、一般的な住まいの間取り・広さであれば、間口210〜270cmのものが使いやすいでしょう。このほか、165cmほどのコンパクトなものから、300cm以上のワイドなものまであります。

キッチンのサイズを決めるときの4つのポイント

キッチンのサイズを誤ると、使い勝手の悪さに悩んだり作業効率が下がったりと後悔することに。そうならないために覚えておきたいポイントを4つ紹介いたします。この4つをしっかりと押さえて、料理が楽しくなるキッチンを手に入れましょう。

ワークトライアングルを意識した動線の確保


キッチンのサイズを考えるとき、調理中をイメージしがちですが大切なのはそれだけではありません。買ってきた食材を冷蔵庫にしまう、食材や調味料を取り出す、食器を洗って片付ける、お皿に盛るなど、さまざまな動作が行われます。もちろん、調理時の作業動線は大切ですが、このような一連の作業の動線についてもしっかりと考えることが必要です。

キッチンの作業動線を考える際に参考になるのが「ワークトライアングル」。これは、シンクとコンロ、冷蔵庫の3点を結んでできる三角形(トライアングル)のことです。一般的に、ワークトライアングルが正三角形に近く、なおかつ3辺の合計が360~600cmの範囲内におさまると、使い勝手がよいといわれています。

ライフスタイルに合った通路幅の確保


キッチンの理想的な通路幅は100〜120cmですが、使う人の体型や体格、料理の仕方によって異なります。また、検討する際は利用シーンも考慮に入れることが大切です。
リフォームの場合は、今のキッチンの通路幅を測り、適正かどうか、またどれくらいの幅があるとストレスなく調理できるのかを調べておくと良いでしょう。

身長に合ったキッチンの高さ


快適に調理をするためには、キッチンの高さも重要です。合わない高さのキッチンで長時間作業をしていると、腰痛や肩こりを引き起こすことがあります。シンクは天板よりさらに一段下がっているため、低すぎると洗い物をするときに腰をかがめる姿勢になり、作業しにくいだけでなく慢性的な腰痛につながることも。

反対に、高すぎると作業中に肩に余計な力が入り、肩こりの原因となります。毎日、そして長時間使うことが多い設備だからこそ、適した高さを選んで身体への負担を抑えることが大切です。

迷ったら、高めのサイズを選んでおき、マットやスリッパなどで高さを調整するのがおすすめです。また、近くのショールームに足を運ぶと、実際に高さを試すこともできます。

将来を見据えた設計


キッチンを設置する際は、将来の変化も考慮しておくと良いでしょう。

たとえば、年齢を重ね足腰が弱くなったとき、間口が広すぎると移動が億劫になったり、子どもが独立して人数が変わると広すぎるキッチンを持て余してしまったりすることもあるでしょう。そのときにキッチンをリフォームしようと思っても、それなりに費用と時間がかかってしまいます。

現在の使いやすさだけでなく、将来の使いやすさも考えることが、長く使えるキッチンを手に入れるコツです。

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サイズにこだわったシステムキッチンの導入事例

では、ちょうどいいサイズのキッチンとはどのようなキッチンなのでしょうか。ここでは、トーヨーキッチンにおいて、実際にサイズにこだわって導入したシステムキッチンの事例を2つ紹介します。

事例①:狭めのLDKにも適したゼロ動線のアイランドキッチン


アイランドキッチンを配置したいがLDKはあまり広くなく、キッチンを迷っていたという東京都のF様。トーヨーキッチンスタイルのゼロ動線キッチンに出会い、これなら思い描く理想のLDK空間にできると採用いただきました。

シンクとコンロ、そして食洗機までの最短動線で使いやすく、疲れないがコンセプトの「ゼロ動線キッチン」。ゼロ動線キッチンでコンパクトに収めることにより、機能性の充実と全体的な空間的なバランスが取れました。

東京都 F様邸

事例②:限られたスペースでキッチンを快適に使える配置


築130年以上の古民家には、歴史ある雰囲気にもマッチするようチタン扉のペニンシュラキッチンを設置しました。

設置したトーヨーキッチンのスタンダードモデルBAY(ベイ)は、立体活用の画期的マルチシンク「3Dシンク」や、浮遊感を演出する脚構造「エアフロー」など、独自の技術とノウハウが詰まったステンレスキッチンです。

キッチンに立ったときにもリビングを眺められるように、また限られたスペースでキッチンを快適に使えるよう配置も工夫されています。

水の森の家

キッチンを快適に使えるサイズを理解しましょう

適切なサイズを選ぶことは、調理を効率よく行うだけでなく、身体への負担も左右する大切なポイントです。

ショールームに行くと、間口や幅、高さなど様々な種類のキッチンが揃っているので、実際に前に立って確かめることができます。プロのアドバイスも聞けるのでぜひ予約して足を運んでみてください。

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