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ステンレスキッチンが変色した?原因と対策を解説

「ピカピカだったステンレスキッチンがいつの間にか変色してしまった!」という経験はありませんか?ステンレスはサビにくく耐熱性もあるため、変色しにくい素材ですが、変色しないわけではありません。普段の掃除方法では変色は落ちないため、もう元に戻らないのではないかと思うかもしれませんが、戻ることもあります。

この記事ではステンレスが変色する原因と、変色別に戻す方法を解説しています。変色させないための手入れ方法や表面加工についても紹介していますので、キッチンの変色に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

INDEX

  1. ステンレスキッチンが変色してしまう原因
  2. ステンレスキッチンの変色の原因別対策
  3. ステンレスキッチンを変色させないためのお手入れ方法
  4. ステンレスキッチンの変色が気になりにくい表面加工
  5. ステンレス以外の素材は何がある?
  6. ステンレスキッチンを変色させないよう手入れが大切
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ステンレスキッチンが変色してしまう原因

ステンレスキッチンが変色する原因は色によって異なり、戻す方法も色によって変わってきます。まずは、変色してしまう原因から見ていきましょう。

虹色に変色


ステンレスキッチンが虹色や青色に変色する原因は、食品や水に含まれるわずかな金属イオンや、銅・鉄などの成分が溶けだして付着することです。水や食品にはさまざまな成分が含まれていて、キッチンには欠かせないものなので、いつのまにか変色してしまうこともあるのです。

変色を予防するには、キッチンの使用後に水分や食品から出た汚れが残らないように、きれいに拭き取ることが肝心です。普段から水や食品を置きっぱなしにしない、汚れを放置しないようにすると、変色の予防になります。

茶色に変色


ステンレスキッチンが茶色に変色する原因は、食品や飲料の成分がヌメリになって乾燥したもの(カビ)や、しょうゆなどの調味料や料理で出た汁の色素がシンクに移った着色汚れです。

キッチンに食品のカスや汁が残っていると、カビが発生しやすくなりますので、使用後はきれいに掃除しておきましょう。また、色の濃い調味料などの色素が移らないようにするには、こぼれた液をできるだけ早く拭き取るようにしましょう。

茶色に変色する原因には、サビも含まれます。サビについては後ほど解説します。

黄ばみ


黄ばみの原因は、放置していた油汚れが沈着したものや、ステンレスの主成分である鉄と食品の成分が化学反応を起こしたことによると言われています。また、スプーンなどを使っているうちにくすみがでて、黄ばんでくるのもよくあることです。

この黄ばみは普段の洗剤を使ったお手入れでは落とせません。黄ばみが出ないようにするには、キッチンの使用後に油汚れを掃除したり、食品の成分が残らないように拭き取っておくことが大切です。

サビ


ステンレスキッチンは、鉄にクロムを混ぜて作られたもので、クロムは空気中の酸素に触れることで表面に薄い膜を作ります。この被膜のおかげでステンレスは本来、錆びにくいのですが、被膜がはがれたりすることでサビが発生しやすくなるのです。

たとえば、シンクに金属製品やサビの付いたものを置いたままにしておくことで、サビが移る「もらいサビ」が付きます。また、塩素系漂白剤や塩分などによってステンレス表面の膜がはがれたり、キズがつくとそこからサビることがあります。

ステンレスの被膜は時間が経つと修復するのですが、剥がれているうちに水気や汚れがつくとサビの原因になるので、水気や汚れを残さないことが大事です。

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ステンレスキッチンの変色の原因別対策

変色したキッチンを戻すには、変色の原因により対策方法が変わります。色ごとに効果的な対策がありますので見ていきましょう。

虹色に変色した場合の対策


虹色に変色したステンレスキッチンにはクエン酸や酢を用います。クエン酸を水に溶かしたクエン酸水や、酢を水に混ぜて沸騰させたものをキッチンペーパーに浸み込ませて、変色した部分に当てます。上からラップをかけて30分程置いておきましょう。

時間が経っていなくても、変色が取れたらキッチンペーパー、ラップを外し、食器用洗剤などで洗ってから水ですすぎ、最後に水気を拭き取ります。

クエン酸や酢は長時間置いておくと腐食の原因にもなりますので、色が取れたらすぐ洗い流すようにしましょう。

茶色に変色した場合の対策


茶色に変色した場合は、軽い場合はメラミンスポンジに水をつけて軽くこするだけで落とせます。あとは布で拭き取っておけばOKです。

落ちにくい場合は、重曹をメラミンスポンジにつけてこすります。使用後は重曹の成分が残らないようにしっかりすすぎ、水気を拭き取っておきます。

それでも落ちない頑固な汚れには、ステンレス専用のクリーナーや酸素系漂白剤を用いて落としましょう。使用後は食器用洗剤で洗ってから流水でしっかりすすぎ、水気を拭き取っておきます。

黄ばみの対策


ステンレスキッチンについた頑固な油汚れや黄ばみは重曹で落とします。重曹を振りかけて15分ほど置き、メラミンスポンジで軽くこすって落とします。あとはすすいで水気を拭き取っておきましょう。

それでも落ちない場合は、クリームクレンザーをメラミンスポンジにつけて磨きます。使用後は流水で研磨剤成分をしっかり洗い流し、水気を拭き取っておきます。

ステンレスキッチンは小さいキズが付きやすいので、お手入れには柔らかいスポンジや布を使い、タワシや硬いブラシは使わないようにしましょう。

サビの対策


ステンレスキッチンに付いてしまったサビは、軽いものであればメラミンスポンジでこするだけで落ちます。

頑固なサビはクリームクレンザーや重曹をメラミンスポンジにつけてこすります。使用後は流水で研磨剤成分をしっかり洗い流し、水気を拭き取っておきます。

それでも落ちない場合はクエン酸にクレンザーを混ぜたもので磨きます。また、サビ落としに効果的なハイドロハイターを使うのもよいでしょう。どちらも使用後は食器用洗剤で洗ってから流水でしっかりすすぎ、水気を拭き取っておきます。

ステンレスキッチンを変色させないためのお手入れ方法

ステンレスキッチンを変色させないためのお手入れ方法

ステンレスキッチンの変色の主な原因は水と食品です。ステンレスキッチンを変色から守るには水と食品の汚れや影響を残さないように、普段からお手入れすることが肝心です。キッチンを美しいまま保つために正しいお手入れ方法を知っておきましょう。

シンク・ワークトップのお手入れ


料理の後はシンクやワークトップの上に汚れや水分が残らないように、スポンジに食器用洗剤をつけて洗い、すすいだら最後に水気を拭き取っておきましょう。

ステンレスキッチンは表面に細かいキズが付きやすいので、ゴシゴシこすったり、タワシや硬いブラシは使わずに、柔らかいスポンジや布を用いてステンレスの筋目にそって優しく洗います。ステンレスの筋目がわかりにくい時は光を当ててみてください。調理後や片付けの後、水気を取っておくと水垢が付くのを防げます。

付いてしまった水垢やくすみはメラミンスポンジに水をつけて軽くこするだけで落とせます。くすみや水垢を放置しておくと変色の原因になりますので、できるだけ毎日お手入れすることを心がけましょう。また、ヌメリが出やすく、雑菌が繁殖しやすい排水溝も1週間に1度は食器用洗剤で洗いましょう。

扉のお手入れ


扉のお手入れも、普段は水で濡らした布やスポンジで軽く汚れを拭き取るだけでキレイになります。目立つ汚れが付いたときは、布やスポンジに食器用洗剤をつけて汚れを落とし、水拭きして洗剤成分を落とした後、乾拭きします。

油や汁、調味料が付いたまま放置するとカビやサビの原因になりますので、気づいたらすぐに拭き取りましょう。扉もワークトップシンクと同じようにできるだけ優しく、ステンレスの筋目にそって軽くこするようにしましょう。

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ステンレスキッチンの変色が気になりにくい表面加工

ステンレスキッチンの変色が気になりにくい表面加工

ステンレスキッチンには使い勝手が良くなるように、表面加工が施されたものがあります。
変色が気になりにくい表面加工のものもありますので知っておきましょう。

表面加工で変色が気になりにくい理由


ステンレスはもともと表面に細かいキズが付きやすい性質もあります。そのため表面をコーティングした素材なども出ています。ステンレス自体に加工を施し、デザイン性や耐熱性、耐汚性を高めているのが表面加工です。

主なステンレスの表面加工には「エンボス加工」「チタン研磨仕上げ」などがあり、メーカーや職人が独自に開発しています。

たとえば、ランダムな研磨模様をつけてデザイン性を高めるとともに、キズが目立ちにくくしたものもあります。表面にわざと凸凹をつけることでキズのつく面積を小さくしたものは、凹凸の間の汚れも拭き取りやすくなっているため汚れが溜まりにくく、変色もしにくいのが特徴です。

表面加工の種類


表面加工にはいくつか種類があります。こちらではトーヨーキッチンスタイルのステンレスラインナップから紹介していきます。どの表面加工も汚れが溜まりにくくなっており、変質しにくいのが特徴です。
  • リニアメタル:立体感のある波型のデザインで高級感があり、摩擦抵抗が少ないので鍋を滑らせることもできます。水や汁をこぼしても波型の凸凹が受け止めてくれるので、床を汚しにくく、掃除もキッチンの上だけで済み、汚れが落としやすく溜まりにくいメリットもあります。
  • アイス(流氷):雪や流氷をイメージしたデザインで、不規則に走る凹凸がシワを作り、キズや変色しにくくなっています。人肌を感じさせるような繊細な表情の加工です。
  • チタン研磨:あえて表面に繊細なスクラッチ加工を施しキズやくもりを目立たなくしています。ステンレスとは思えないさらさらの手触りが温かみを感じさせる加工です。

ステンレス以外の素材は何がある?

ステンレスは耐水性・耐久性があり、お手入れも簡単なためキッチンによく使われる素材ですが、他にもキッチンで使われる素材があるので紹介します。それぞれにメリット・デメリットがありますので、特徴を知ってから選ぶと後悔しないキッチンが選べます。

人工大理石


人工大理石はアクリル樹脂やポリウレタン樹脂を原料にして作られた人工素材で、耐水性・耐熱性が高く、加工が容易にできる特徴があります。インテリア性が高く、色・柄ともに豊富なバリエーションがあります。

ポリエステル系よりもアクリル系人工大理石のほうが耐水・耐熱ともに勝っていますが、品質や性能にはバラつきがあります。

天然大理石のかけらを使った人造大理石とは別物で、天然石は使っておらず、安価で使用できますが、見た目は安っぽい印象になります。

セラミック


セラミックは高熱によって成形された焼き物で、熱に強いので熱い鍋やフライパンを直接上に置いても変色しにくい特徴があります。表面は硬く、キズや汚れに強く、水や匂いも染み込みにくい素材です。

キッチンの他、バスルームや床にも使用される素材で、さまざまな色・柄が作れるのでバリエーションに富んでおり、質感もマットなものから鏡面仕上げ、凹凸があるものなどから選べます。

ただし、食器を落としたりするとまれに割れることもあり、製造に手間がかかるため価格は高額になります。

木材


キッチンで使われる木材にはシート材や化粧板、無垢材などがあります。シート材や化粧板は「木目調」のプリントがされているため、経年劣化によりはがれることがあります。

一方で無垢材は本物の木を活かしているためはがれることはなく、触れた時に木のぬくもりを感じることができます。経年によって表面の色がだんだん変わっていくのも味わいがあり、木を多用したインテリアを好む方に人気です。

無垢材であっても商品によっては高級感を出すために表面に着色したものもあります。こちらはだんだん色が落ちる感じになります。木材の表面に防水・防汚加工したものは、汚れや匂いが浸み込みにくいためおすすめです。

ステンレスキッチンを変色させないよう手入れが大切

ステンレスキッチンが変色する原因は水や食品に含まれる成分です。水気や料理で出た汚れをきれいにしておくことで、変色の予防ができます。

変色してしまった場合も比較的簡単に戻せるので、ぜひ試してみてください。これからキッチンを新しくする場合はキッチンの素材の違いや、お手入れについても考慮してから検討しましょう。ステンレスキッチンを選ぶなら、表面加工がしてあるものがおすすめです。

キッチン選びに迷ったら、ショールームで実物を見てプロに相談してみましょう。予算の範囲でベストなキッチン選びのアドバイスがもらえます。

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